【誰でも簡単】在庫管理をマニュアルで仕組化

薬局DX

薬局の在庫管理を任されたばかりの薬剤師の皆さん、不動在庫に悩んでいませんか?

在庫管理は薬局の経営に直結する重要な業務です。

不動在庫を抱えないためには、処理方法を仕組化することが鍵となります。

本記事では、不動在庫を効率的に処理する考え方や実践方法について解説します。


不動在庫処理の重要性と考え方

薬局における在庫管理で最も重要なことは、不動在庫を減らし、適正な在庫を保つことです。

これを実現するためには、以下の3つのポイントを意識しましょう

  • 仕組み化で誰でも実践可能にする
  • コスト意識をもつ
  • DX化で効率を上げる

仕組み化で誰でも実践可能にする

薬局には年代、職種、経歴が様々なスタッフがいます。

在庫管理をひとりで抱え込まないためにも誰もが実践できる仕組みを作ることが大切です。

一度作った仕組は日々見直す必要がありますが、ここでは大まかな軸となる仕組みの作り方を紹介します。

ルールが明確であれば、新人薬剤師でも簡単に対応できます

不動在庫を処理する仕組みの作り方

仕組化で一番大切なことは共通意識を設けることです

ステップ1:基準を設定する

  • 金額基準
    • 高額な在庫を優先的に処理する。
      例えば、5000円以上の商品が一定期間動かない場合は確認を行う。
  • 期限基準
    • 動きがない期間を基準に設定。例:6ヶ月以上調剤履歴がない商品。

ステップ2:チェックする時期を決める

  • 在庫データを定期的に見直し、仕組みが現状に合っているか確認する。
    例:月初に次月のリストを出力し、中旬までに処理を行う

上記ルールを薬局スタッフ全員で共有し、共通認識を持つことが大切です。

コスト意識を持つ

  • 在庫処理には様々ばコストが発生します。

物理的コスト
人的コスト
場所コスト

まず、物理的コストを考慮した考え方を記載します

薬剤A:在庫数200錠 
薬剤B:在庫数15錠 

上記薬剤が同一期間、不動在庫だとします。

在庫薬価を考慮すると、薬剤Aを優先的に処理したほうがいいように感じると思います。
では、在庫金額を考慮してみましょう

薬剤A:在庫数200錠 単位薬価:8円  在庫薬価:1600円
薬剤B:在庫数15錠  単位薬価:300円 在庫薬価:4500円

在庫薬価を考慮すると、薬剤Bを優先的に処理したほうがいいです。

「コストと効果のバランス」を意識し、処理対象を優先順位づけましょう。

DX化で効率アップ

  • GoogleスプレッドシートやGAS(Google Apps Script)を活用して、在庫状況の可視化と自動化を行いましょう。
  • 例:
    • 特定の条件でフィルタリングして不動在庫を抽出する。
    • 定期的にメールでアラートを送信するスクリプトを作成する。

在庫管理の効率化

  • Googleスプレッドシートで在庫データを整理
    • 商品名、在庫数、最終販売日、金額などの在庫データを出力します。
    • フィルタ機能を活用し、基準を満たす不動在庫を抽出。
  • GASで自動化
    • フィルタ結果をもとに、自動的に不動在庫リストを作成。
    • 定期的に担当者にメールで通知を送る仕組みを構築。

まとめ

不動在庫を処理するためには、仕組み化と効率化が必要不可欠です。

金額や期限の基準を設け、GoogleスプレッドシートやGASを活用することで、管理業務をスムーズに進められます。

在庫管理をDX化することで、薬局全体の業務効率が向上し、結果的に患者さんへのサービス向上にもつながるでしょう。

在庫管理にお悩みの薬剤師の皆さん、ぜひこの記事を参考に、不動在庫ゼロを目指してください!

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