【DX加算】薬局のサイバーセキュリティ対策:チェックリスト活用と機器台帳・BCPの作成方法

薬局DX

薬局が医療DX推進体制整備加算の要件のひとつに、サイバーセキュリティ対策が必要です。

そのなかで、サイバーセキュリティ対策チェックリストの活用、機器台帳の作成、事業継続計画(BCP)の策定は必要な取り組みとなります。

チェックリストの内容が理解できず作成が後回しになっている薬局のかたに向けてこちらの記事を作成しました。

本記事では、それぞれのポイントと具体的な手順を解説します。

1. サイバーセキュリティ対策チェックリストの活用

厚生労働省が提供する「薬局におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」は、薬局のセキュリティ状況を評価し、必要な対策を明確にするためのツールです。

このチェックリストを定期的に活用することで、セキュリティ対策の実効性を高めることができます。

活用手順:

  1. チェックリストの入手: 厚生労働省の公式サイトから最新のチェックリストをダウンロードします。
  2. 現状の評価: チェックリストの各項目に沿って、現在のセキュリティ対策状況を評価します。
  3. 改善点の特定: 評価結果から不足している対策や改善が必要な箇所を特定します。
  4. 対策の実施: 特定した改善点に対して、具体的な対策を講じます。
  5. 定期的な見直し: 少なくとも年に一度はチェックリストを用いて再評価し、継続的な改善を図ります。

このプロセスを通じて、薬局のサイバーセキュリティ対策を継続的に強化することが可能です。

2. 機器台帳の作成

機器台帳は、薬局内の情報機器の管理を適切に行うための基本資料です。

機器の所在や稼働状況を把握し、セキュリティ対策や障害発生時の対応を円滑に進めるために重要です。

作成手順:

  1. 情報機器のリストアップ: 薬局内で使用している全ての情報機器(パソコン、サーバー、ルーター、プリンターなど)を洗い出します。
  2. 項目の設定: 各機器について、以下の情報を記載します。
    • 機器名
    • メーカー・型番
    • 設置場所
    • 導入日
    • 使用者
    • シリアル番号
    • 稼働状況
    • 保守契約の有無
  3. 定期的な更新: 機器の追加・廃棄や配置変更があった場合、台帳を随時更新します。また、定期的に棚卸しを行い、情報の正確性を確認します。

このように機器台帳を整備・更新することで、情報機器の管理が容易になり、セキュリティ対策の実効性も向上します。

以下の記事で詳しい機器台帳の作り方を解説してます。参考にしてください。

3. 事業継続計画(BCP)の策定

サイバーインシデントや災害発生時においても、薬局の業務を継続・早期復旧するためには、事業継続計画(BCP)の策定が不可欠です。

BCPは、緊急時の対応手順や復旧手順を定め、被害を最小限に抑えることを目的としています。

策定手順:

  1. 雛形の入手:日本薬剤師会が公開しているサイバーインシデント発生時の事業継続計画(BCP)の薬局向け雛形をダウンロードします。
  2. リスク評価: サイバー攻撃や自然災害など、薬局が直面し得るリスクを洗い出し、その影響度を評価します。
  3. 重要業務の特定: 業務の中で特に重要なもの(例:調剤業務、患者情報の管理など)を特定します。
  4. 代替手段の検討: 重要業務が停止した場合の代替手段やバックアップ体制を検討・整備します。
  5. 緊急時対応手順の策定: サイバーインシデント発生時の初動対応や連絡体制、復旧手順を明文化します。
  6. 訓練と見直し: 策定したBCPに基づき、定期的な訓練を実施し、必要に応じて計画を見直します。

BCPの策定により、緊急時にも適切な対応が可能となり、薬局の信頼性向上にも寄与します。

まとめ

以上の取り組みを通じて、薬局のサイバーセキュリティ対策を強化し、医療DX推進体制整備加算の要件を満たすことが可能となります。

継続的な見直しと改善を行い、安全で信頼性の高い薬局運営を目指しましょう。

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