調剤薬局の業務効率化は、忙しい現場において非常に重要です。
特に定期的な会社への報告業務は、時間と手間がかかるため、自動化することで大幅な効率化が期待できます。
本記事では、Google Apps Script(GAS)を活用して、マイドライブから共有ドライブへファイルを自動でアップロードし、トリガーを設定することで報告業務を自動化する方法を紹介します。
自動化のメリット
- 時間の節約:手動でのファイルアップロードや報告作業が不要になり、他の重要な業務に集中できます。
- ミスの削減:人為的なミスを減らし、正確な報告を行えます。
- 効率的な業務管理:トリガー設定により、定期的な業務を忘れることなく遂行できます。
自動化の概要
GASを使用すると、Googleドライブ内のファイル操作やGoogleスプレッドシート、Googleフォームなどの操作を自動化できます。
今回は、マイドライブに保存された報告書を共有ドライブに自動アップロードし、定期的に実行する方法を解説します。
具体的な方法の概要
1. Google Apps Scriptの作成
- Googleドライブにアクセス:
- Googleドライブを開き、「新規」アイコンをクリック。
- その他の「Google Apps Script」を選択。
- 新しいスクリプトの作成:
- 以下のコードを貼り付けます。
function uploadToSharedDrive() {
var myDriveFolderId = 'あなたのマイドライブフォルダID';
var sharedDriveFolderId = '共有ドライブのフォルダID';
var myDriveFolder = DriveApp.getFolderById(myDriveFolderId);
var sharedDriveFolder = DriveApp.getFolderById(sharedDriveFolderId);
var files = myDriveFolder.getFiles();
while (files.hasNext()) {
var file = files.next();
var copy = file.makeCopy(sharedDriveFolder);
Logger.log('File uploaded: ' + copy.getName());
}
}
2. トリガーの設定
- トリガーの設定:
- スクリプトエディタで「トリガー」を選択。
- 「トリガーを追加」をクリックし、「uploadToSharedDrive」を選択。
- トリガーのタイプを「時間ベース」に設定し、必要な頻度で実行するように設定。
3. 実行の確認
- スクリプトを手動で一度実行して、正しく動作することを確認。
- 共有ドライブにファイルが正しくアップロードされているか確認します。
その他のポイント
- アクセス権限の確認:共有ドライブへのアップロードには適切な権限が必要です。事前に確認しておきましょう。
- エラーハンドリング:実際の業務では、エラーハンドリングを追加することで、問題発生時に適切に対応できます。
- 通知設定:アップロード後に通知メールを送信するように設定すると、さらに便利です。
まとめ
Google Apps Scriptを活用することで、調剤薬局の定期報告業務を自動化し、効率化を図ることができます。
初めての方でも簡単に設定できるので、ぜひ試してみてください。
業務の負担を減らし、より重要な業務に集中できる環境を作りましょう。