保険薬局におけるサイバーセキュリティ対策は2023年4月より義務化されました
DX加算にサイバーセキュリティ対策が必須となっていることはご存じでしょうか。
サイバーセキュリティ対策のガイドラインには、機器台帳の整備が含まれてます。
本記事では実際の作成例を用いて記載しております。読みながら実際に作成していきましょう。
機器台帳とは?
機器台帳とは、企業や施設が保有する機器や設備の詳細情報を記録・管理するための帳簿です。
機器台帳を作成するメリットとして以下が挙げられます。
薬局における重要性
薬局で使用される機器は、日々の業務を円滑に進めるためには欠かせません。
これらの機器の状態や管理を適切に行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
そのため、機器台帳は、薬局における管理業務の一環として非常に重要です。
レセコン・薬歴・調剤機械などが故障した際、迅速な対応が求められます。
台帳を備えておくことで迅速・正確な対応ができます。
機器台帳の基本構造
機器台帳に含まれる項目
機器台帳には、以下の項目が含まれます。
機器台帳を作成する際には、上記の項目に加えて、機器の購入日、保証期間、設置場所などの情報も記載することが推奨されます。
情報の更新と管理
機器台帳の管理は、集計ツールで行うことで、情報の整理や検索が容易になります。
代表的な集計ツールとして、Excelやスプレッドシートがあります
今回はスプレッドシートを用いて作成してます。
実際に使用している機器台帳を公開
下記が実際に保管している機器台帳です。
情報保護のため一部編集しております。
では具体的な方法を一緒に見ながら作成していきましょう
手順
本記事はWindowsのバージョン別の作成方法を記載してます
作成の手順は以下の4ステップです。
作成する機器をリスト化
機器台帳を作成する最初のステップは、使用している全ての機器をリスト化することです。
以下の手順で進めます。
- 薬局内で使用している機器を洗い出します。
- パソコン
- タブレット
- スマートフォン
- 調剤機械
- レジ
- 機器名、製造メーカー、モデル番号、購入日などの基本情報を記載します。
機器のWindowsのバージョンを確認
次に、各機器のWindowsのバージョンを確認します。
- スタートメニューから「設定」を開きます。
- 「システム」を選択し、「バージョン情報」をクリックします。
- 各機器のWindowsバージョンをリストに追加します。
バージョンごとの情報検索の手順で集計
各バージョンの情報を集計し、必要な更新や注意事項を確認します。
Windowsのバージョン別の具体的な方法
- Windows 7の場合
- Windows 10の場合
- Windows 11の場合
Windows 7 の場合
以下は、Windows 7の手順です。
システム情報の確認
- スタートメニューをクリックし、検索ボックスに「システム情報」と入力して、Enterキーを押します。これにより、システムの詳細情報を確認できます。
IPアドレスの確認
- コマンドプロンプトを開きます。
- 「ipconfig」と入力して、Enterキーを押します。ネットワーク情報が表示され、IPアドレスを確認できます。
Windows 10 の場合
以下は、Windows 10の手順です。
システム情報の確認
- スタートメニューをクリックし、検索ボックスに「システム情報」と入力して、Enterキーを押します。これにより、システムの詳細情報を確認できます。
IPアドレスの確認
- コマンドプロンプトを開きます。
- 「ipconfig」と入力して、Enterキーを押します。ネットワーク情報が表示され、IPアドレスを確認できます。
インストールされたソフトウェアの確認
- スタートメニューをクリックし、「アプリと機能」を検索して選択します。
- インストールされているすべてのアプリケーションが一覧で表示されます。
Windows 11 の場合
以下は、Windows 11の手順です。
システムの確認
- スタートメニューをクリックし、検索ボックスに「システム情報」と入力して、Enterキーを押します。
- ショートカットキー:
Windows + X
キーを押し、「システム」を選択します。
IPアドレスの確認
- コマンドプロンプトを開きます。
- 「ipconfig」と入力して、Enterキーを押します。ネットワーク情報が表示され、IPアドレスを確認できます。
インストールされたソフトウェアの確認
- スタートメニューをクリックし、「アプリと機能」を検索して選択します。
- インストールされているすべてのアプリケーションが一覧で表示されます。
集計ツールで記録
最後に、集計ツールを使用して情報を記録し、後で簡単にアクセスできるようにします。
- エクセルやGoogleスプレッドシートを使用して、データを整理。
- フィルターや条件付き書式を使って、情報を見やすく。
- 定期的にデータを更新し、新しい情報を追加。
まとめ
今後、個別指導でサイバーセキュリティ対策チェックリストの提示を求められることが増えると思います。
一度作成することで、更新を定期的にすれば問題ありません。
更新に関してはGASでgoogleフォームを用いることで誰でもできるような体制を作ることも可能です
本記事を参考にぜひ作成してみてください